レーシングDiary

2006.4.25〜2006.4.26 鈴鹿Fun&Run RoadStarWars I

「目的」
フルコース開催のFun&Runの出場権を得ること。
楽しく走ること。

「準備」
ラップタイム計測器(LAPSHOT)の導入、カウリングのスペアへの取り替え。
サスペンションセッティング変更。
保安部品取外し、テーピングにゼッケン貼りつけ。

「フリー走行」
時間が30分といつもより長くあるので、時間をかけてゆっくりタイヤをあっためてそれからペースをあげようと考えて走行。
先導走行1周の後、遅いマシンを発見したのでペースメーカーとして金魚のフンのように4周ほど後ろをついていく。
タイムは1分11秒ぐらいとかなり遅い。
そろそろタイヤがあったまったかなと思い、5周目のS字1つめでペースメーカーにしていたマシンをパス。
ペースをあげて走り出した瞬間に、S字3つ目でフロントからスリップダウンを喫す。
起き上がってマシンを確認。
アッパーカウルにシングルシートカバーが吹っ飛んでぼろぼろになったマシン。
こりゃだめだ。
10分も走らないうちに転倒、マシン破壊により走行を終える。

「フリー走行の反省」
どうやらそれまでのペースがあまりに遅すぎて、タイヤのサイド部分まで使うことがなかったのに、いきなりペースをあげてタイヤのサイド部分を使い出したのが原因のようだ。
フロントタイヤを見ると、真中8分はタイヤの皮むきができていたが、両端1分づつはタイヤのセンター部分から追い出されてきたと思われるゴムのカスみたいなものがべっとりついている感じだった。
この部分を少しづつ使っていき、皮むきしながら徐々にペースを上げなければ行けないところ、いきなりペースアップして、タイヤの端っこを使ってしまったのが失敗だった。
自分でペースを作らずに、金魚のフン作戦などやったのがいけなかったかな。

「マシン修理」
マシンは破壊してしまったが、カウルの予備はあったので、修理は可能と判断し、受付のみ行ってマシンを家に持ちかえった。
まずは、カウルステーを曲げなおし、メーターステーを曲げなおそうとしたら、メーターステーがパキッと折れてしまった。
このステーは去年の転倒時にも曲げなおしをしたところで、クラックが入っていたので、2回目の曲げ直しには絶えられなかったようだ。で、メーターをいかにして取り付けるか散々なやんで、適当な金具を使ってメーターを無理付けした。
かなり左にメーターが傾いているのだが、まあ読めないことはないので良しとする。
で、アッパーカウルを交換し、シングルシートカバーをガムテープ貼りにて固定。
LAPSHOTも壊れてしまった(10分しか使ってないのに)ので、センサーや電源なども取り外す。
ラムエアインテークが片方壊れて無いが、まあ少しパワーが落ちるだけで問題無いだろう。
テーピングとゼッケンの貼り直しをして、なんとか形にはなった。
で、エンジンを始動しようとしたらセルが回らない。
やべぇ、明日走れないかも!?
頭の中でぐるぐるといろんなことを考える。
チーン!クラッチのスイッチが切れているに違いない。
サービスマニュアルの配線図を見て、ハーネス側でクラッチスイッチをショートさせて見る。
おぉ!セル回った。エンジン掛かった。
で、よーく見るとチョークレバーも折れている。
これはラジオペンチを使えばチョーク引けるのでなんとかなるだろうと放置。
直せるところは全部直したので、修理終了。
かな〜り応急処置的な修理をしたので、翌日の車検に通るのかすごく不安だった。



「車検」
かな〜り不安を抱えつつマシンを持ちこんだが、あっさりと車検に通る。
アッパーカウルの取り付けがかなりぐらぐらなので、やばいかな〜と思っていたのだが、全く問題なかった。

「予選」
とても、去年のベストラップのようなタイムで走れる状態ではない。
マシン的、タイヤ的、精神的にもかなり不安の塊。
とにかく予選基準タイムをクリアすれば良いので、確実に10分間走りきることが目標。
走行開始。
まずは、マシンの状態に問題が無いか確かめる。
車体面に問題は無いようだ。ちゃんとブレーキも利く。変な振動や音も無い。
次にタイヤをあっためながら少しづつペースをあげる。
1分8秒、7秒、6秒とすこしづつタイムをあげていくが、タイヤに対する信頼感をまるで失っていたため、とてもそれ以上攻める気にはなれない。
頭の中で「完走が目標」となんども繰り返し唱え、自分を押さえる。
予選24番手1分6秒653。
始めて東コースを走った時のタイムより遅い。



「決勝」
予選タイム的に見て、自分より1個上の順位には追いつけそうだが、その上のライダー達とはかなりタイム差がある。
マシン的、精神的に万全の状態なら予選中位ぐらいのタイム(1分1秒台)ならついていけると思うのだが、今日の状態では全くついていける気がしない。
なので、やはり「完走が目標」で決して前は追わないことにしよう。
で、ウォームアップラップ。
いきなりS字で転倒しているマシンがある。
自分もこけないように気をつけようと気を引き締める。
そして、グリッドに整列し、レッドフラッグ退去。
スタートのレッドシグナルが点灯。
自分で言うのもなんだが、スタートにはかなり自身がある。
クラッチミートがとても上手いのだ。
毎回、スタートダッシュでは2列ぐらい抜いてしまうのだが、1コーナー手前で引いてしまうので、大体半分ぐらいには抜き返されるパターンだ。
レッドシグナル消灯。
今回もやはりスタートダッシュは見事に決まった。
何台も抜いたが、あんまり前に出ても、タイム的に見てどうせ後で抜き返されるのだからと、ちょいとアクセルを緩めて、1コーナーでは他のマシンに先に行ってもらう。
予選結果や、今のメンタル面から見て、周回遅れになることは明白なのだから、ここで前を塞ぐのは邪魔なだけだ。
とにかく「完走」を第一に、安全運転を心がける。
S字でいきなり2台がコースアウトしている。
またまたそれを見て気を引き締める。
前の集団がどんどん離れていくが気にしない。
6周ぐらいしたころにブルーフラッグを見た。
後ろを見るがマシンが見えない。
で、いつ抜かれるのかと思って様子を見てたのに、抜かれるまで2つぐらいコーナー過ぎたと思う。
ブルーフラッグ出すの早すぎでない?と思いつつ走る。
その後もブルーフラッグが出るときも出ないときもありながら、スバズバと抜かれて行く。
「平常心」と何度も心の中で唱える。
予定通り、9周(1周遅れ)でチェッカー。
2周遅れにならなくてよかった。
結果は21位完走。
予選よりは良かった。
ベストラップは1分5秒959。
ちょっと安全運転しすぎた面もあるが、無理してがんばってこけるよりは良い。



「まとめ」
土曜は最低なことをやってしまったが、日曜は無事完走できたので、充分楽しめました。
マシンの修理代を考えるとちょっと気は重いですが、怪我が無かったので良かったです。
勉強代は高くつきましたが、良い経験になったと思います。
次回からはより慎重に、より考えて走るようにしなければ。